・橋下徹知事は老朽化が進む大阪府庁舎について、現在の庁舎を建て替えるより「大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)」(破綻した大阪市の3セクビル)へ移転する方がよいと考え、これを推し進めようとしている。対する府議会議員の多数は、こうした知事の提案(条例案)を3月に開かれた議会で否決、移転案を拒否した。
・それでも知事は諦めず、今週25日に開会する9月議会において、移転のために必要な条例案と予算案を再び提案する方針を表明。この条例案の可決には、出席議員の3分の2以上の賛成を必要とするが、議会の最大会派である自民、公明両府議団は、「反対」にまわる可能性が高く、知事提案は再び拒まれると思われる。
・こうした状況に際し、橋下知事は、提案が再び拒否され「府民の声と議会の声に齟齬が生じ」た場合は、知事を辞め出直し選を実施することにより府民に信を問う選択肢があることを、度々明言している。
・彼にしてみれば、主権者である府民の声(多数意思)は「WTCへの移転賛成」であり、その意思と議会の多数意思がねじれた場合は、これを正すべく知事職を辞して府知事選挙を実施し自らが圧勝するしかないと考えているのだろう。
・こうした橋下知事に対して私たちは
「府民投票」による決着を勧めたい。
知事が言うところの「府民の声」つまり主権者の多数意思が「WTCへの移転」賛成なのか反対なのかをきちんと確かめ、その民意を府政に反映するには、出直し知事選挙ではなく
「府民投票」を実施するのが最良。移転に反対する議員も、ただ反対して(やれば負けがほぼ確実な)
「府知事選挙」での決着に流れ込むのではなく、筋と道理が通った「府民投票」による決着の道を選んでいただきたい。
・そうした道を選択することについて検討してみようという議員有志が超党派で、
今週25日の午後2時〜 府庁内で「住民投票についての勉強会」を開催する。実にすばらしい動きで、私たち「情報室」も資料提供などで協力することになっている。詳細は世話人の今井豊府議に問い合わせてください。(電話 072−433−2233)
・なお、[国民投票/住民投票]情報室事務局が作成した、府民投票を実施するための条例の一つのモデルを紹介します。
関心のある方はこちらへどうぞ⇒
(2009/09/22 本会事務局長 今井 一)