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当会代表交代のお知らせ:新代表からのメッセージ
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   更新:2010/08/06
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消費者庁長官に就任予定の福嶋浩彦氏に代わり、成蹊大学法科大学院教授の武田真一郎氏に本会の代表職に就いていただくことを先日当会運営委員に提案し、了承を得ました。武田氏には本日より来年末まで当会の代表を務めていただきます。
さきほど、武田氏より会員や運営委員のみなさんへの「メッセージ」が届きましたので以下に掲載します。ぜひ御一読ください。
 
当会代表交代のお知らせ:新代表からのメッセージ


代表就任に際して

 2000年1月23日、私は徳島市で行われた吉野川可動堰建設の賛否を問う住民投票の世話人を務めていました。投票の当日は冷たい雨の降る寒い朝を迎えましたが、まだ薄暗いうちから投票会場には多数の市民が訪れていました。静かに、途切れることなく、故郷の川の将来を決する一票を投じて行く光景を見ていると、日本の民主主義が新たな時代を迎える瞬間に立ち会っているような思いがしたことを今でもはっきりと覚えています。

 あれから10年が経ち、本年3月に徳島市民と前原国土交通大臣が面談をして、可動堰計画の完全中止が大臣からはっきりと表明されました。これでこの問題はいちおうの決着を見ましたが、吉野川に限らず、大型公共事業が動き出すとだれも止められないという時代は確実に過去へ過ぎ去ろうとしています。そして、この10年を振り返ると、その大きな契機となったのは徳島市の住民投票であり、あのときに私が感じた思いは決して私の勝手な思い過ごしではなかったといえるでしょう。

  政治や行政が市民を統制するのではなく、市民が政治や行政を統制する。それが民主主義社会の本来のあり方であるとすれば、住民投票がそのための一つの重要な制度であることは疑いがありません。その反面でこの制度には限界があることも忘れてはならないでしょう。多くの方々とともに、この制度の理想的なあり方を考えていくことができれば嬉しく思います。

2010.8.6  武田真一郎(成蹊大学法科大学院教授)



 
 
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